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消防士は出会いがない?一日をイメージしてみると浮き彫りに!

消防士は本当に出会いがないですか?安定した収入を見込める公務員であり、結婚するのがはやいと言われている職業のひとつが消防士です。結婚する時期がほかの職に比べてはやいのに、消防士は出会いがないと言われるのはなぜでしょうか。仕事内容を知り、1日を追いかけて、あなたが消防士になった場合をイメージしてみると、出会いがないと言われる理由がわかるかもしれません。理由がわかれば、出会うための対策を考えることができますよ!

消防士の仕事を知ろう

火災現場に颯爽と登場し、燃え盛る炎を消していく。消防士と言われたら、あなたもこんな姿を想像しませんか?実は消防士さんの仕事は消化活動だけはありません。ほかにどんな仕事をしているか見ていきましょう。

消防組織の中で働いている人たちのこと総称して「消防士」と呼ぶのではなく、「消防士」という階級があります。「消防職員」という名称が、消防組織の人たちを総称する呼び方です。

消防職員の人たちの仕事は火災現場に駆けつけて消化活動をしたり救助活動をする以外にも、保育園や小学校で防災活動をしたり、自治体を回って啓蒙活動をしたりしています。火を消すだけでなく、火が出ないように予防するのも仕事のうちなんですね。

消化、救助系の仕事

消防士と呼ばれている人たちのイメージとして思い浮かぶのが、大量の水が出るホースを抱えながら「消火活動」をしている姿でしょう。火災の通報を受けたらすぐに出動し、現場で消火活動。それ以外にも人命救助、近隣住民の誘導などを行っています。ドラマや映画で見るようなシーンを実際に行っているんですね。

救急車に乗っている「救急救命士」たちも、消防署に勤務している消防士の仲間です。救急救命士は、救急救命士の資格だけではなく、消防士の資格にも合格しなければなりません。より厳しい道のりをクリアした人なのです。救急車は病院から出発するのではなく消防署から出発しています。

防災、予防系の仕事

火災が起きないように啓蒙活動をするのも、消防職員の仕事の一つです。自治体の範囲内に住んでいる住民たちの家にお邪魔して、防災のレクチャーをしたり、各施設を回って防災訓練を行ったりします。自治体、町内会、保育園、小学校…多くの人たちが1回は防災訓練を体験したことがあるのではないでしょうか。

予防活動というのは、主にビルの点検や、建物内の避難経路の確認をしたりする活動です。建築物の安全性の確認や、消防設備の審査、点検などを行うのも消防職員の仕事です。非常口灯がしっかりついているか、消火器はまだ使えるかなどですね。消火器には使用期限があるんですよ!(業務用消火器約10年、住宅用消火器約5年)

もちろんそのほかにも多種多様な事務仕事を主に担当している方もいます。どのような職業でも事務仕事は必須ですので、消防職員の中にも事務職スタッフは必要不可欠ですね。

消防士の1日を知ろう

消防士は実際1日をどのように過ごしているのでしょうか?出動命令を受けて現場へ移動し、消火活動や救助活動を行う、というイメージが強いですよね。それ以外のときは何をしているのか、見ていきましょう。

消化、救助系の1日

ここでは多くの人たちがイメージする消防士のとある1日を参考にしてみましょう。

08:30 大交替・点検
10:00 事務処理
12:00 昼食
13:00 小隊立入検査・水利調査などの出向
15:00 訓練・体力トレーニング
17:15 夕食
18:00 日夕点検
18:30 ミーティング・事務処理
23:20 仮眠
06:00 起床
07:15 朝食
08:30 大交替
08:40 業務終了

訓練や体力トレーニングは毎日行い体を鍛えています、力仕事ですからね!事務処理以外にも消防車や機材の点検など日々こなさなければいけない作業がたくさんあります。あと時間割には書かれていませんが、新人消防士さんは炊事なども仕事に入ります。そうなんです、消防士さんはご飯が作れる人が多いかも!

そして夜ですが、いつでも出動できるように制服を着用したまま仮眠を取ります。熟睡できないことも多く、人によってはあまり休めないかもしれませんね。

次は消防士の勤務サイクルを見ていきましょう。カレンダー通りのサイクルではないことがほとんどです。

消化、救助系の1か月サイクル(2交代制の場合)

2交代制とは、消防士を2グループに分けて交互に勤務をする形態です。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目
1.当番日→非番日→当番日→非番日→当番日→非番日→週休→週休
2.当番日→非番日→当番日→非番日→週休→週休

このように、当番日と非番日を交互に繰り返します。6サイクル過ぎたら7,8日目は週休でお休みです。次の1週間は当番日と非番日が4サイクル過ぎたら2日間週休、という形で週ごとでも交互に勤務形態を分けています。全国の消防士の約50%はこの勤務形態をとっていると言われています。消化、救助系の1か月サイクル(3交代制の場合)

3交代制とは、消防士を3グループに分けて交互に勤務をする形態です。

1.当番日→非番日→週休→当番日→非番日→週休
2.非番日→週休→当番日→非番日→週休→当番日
3.週休→当番日→非番日→週休→当番日→非番日

3交代制では、当番日、非番日、週休で1サイクルとしています。自治体などにより違いますが、1か月の間に週休が2日並んでいる週があったり、日勤が間にあったりする場合もあります。全国の消防士の約30%はこの勤務形態をとっていると言われています。

非番日と週休について

ここで気がついた人もいるでしょう。消防士さん、休みが多くないですか?非番日は休みの日と思われがちですが、制限がたくさんある日なのです。

当番日の次の日が必ず非番日に設定されているのには理由があります。当番日に終わらなかった仕事を非番日に終わらせてから帰宅する、という決まりがあります。その他にも、招集がかかれば出勤しなければならなくなります。
なので非番日にはあまりお酒が飲めない、遠出したい場合は事前に申請をしておかないといけない、などといった制限があります。

週休はサラリーマンと同じでオフの日ですので基本的にはお休みです。

デスクワーク系の1日

デスクワーク系の仕事をされている方のとある1日を見てみましょう。

08:30 業務開始
09:00 事務処理
打ち合わせ
電話対応
予防受付業務
新築建築物検査出向
既存建物の立入検査出向
火災原因調査
防災指導
12:00 昼食
13:00 事務処理
打ち合わせ
電話対応
予防受付業務
新築建築物検査出向
既存建物の立入検査出向
火災原因調査
防災指導
17:15 業務終了

予防受付業務、立入検査、新築建築物検査出向、既存建物の立入検査出向などは、建物の消防設備の点検や定期的なチェックなどを行います。火災が起こるのを事前に「予防」する仕事です。

消火活動を終えたあとに行っている仕事が火災原因調査です。原因究明及び再発防止のために、火災が起きた原因や、損害の規模などを調査します。これらのデータを集めて、次の火災防止に役立てています。

消防職員の中でもデスクワーク系の仕事が多いのは、消防庁の本庁勤務の方々です。ほかの勤務地では消化、救助活動をする消防士さんの割合が多いでしょう。

まとめ

消防士の仕事内容と、1日のスケジュール、1か月のサイクルなどを見てみました。デスクワーク系の仕事についている消防職員さんの場合は、カレンダー通りのサイクルで仕事をされているので、出会いもあるでしょう。しかしこれは少数派です。

消化、救助系の仕事をしている消防士さんは、当番日ではいつでも出動できるように24時間勤務、非番日は何が起きても対応できるように休み方に注意し、週休になってやっとゆっくり休めるし、睡眠もとれる。このサイクルを繰り返しているわけですから、週休の日はおでかけしないで、ゆっくり休息を取りたいと思う人も多いかもしれません。職場では常に気が張っている状態ですので、出会いはあってないようなものです。

消防士は自ら出会いを求めて行動を起こさない限り、とても出会いがあるシチュエーションにはお目にかかれないでしょう。結果として、消防士は出会いがないと言われているのでしょう。

しかし、週休の日にはゆっくり休息を取りたいのと同時に、「安心したい」「癒されたい」と思う消防士も多いです。自然な出会いはないけど、癒しが欲しい!だから自分から出会いを求めて合コンに行ったりマッチングアプリを利用して相手を見つけ、早めに結婚をして家族という癒しを得る。

出会いがないイメージと結婚がはやいイメージの両方が成立しているのはこのような理由からでしょう。

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